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農業×SDGs 〜農業との関わりと取り組み事例〜 SDGs blog Vol.2

こんにちは!

経営企画室の真口です。

都内はジメジメじわじわと暑くなってきましたね。

北海道出身の私は、上京してはじめての夏に「たった今お風呂で汗を流したのにドライヤーをかけたらまた噴き出す」という怪奇現象に衝撃を受けたことをよく思い出します。

 

さて、このSDGsブログは、Tsunagaru社内での勉強会を元にSDGsの基礎知識から具体的な取り組み方法、参考になる事例などの情報をみなさんに発信していくために始めたものです。

前回のブログでは、SDGsの基本情報としてその成り立ちからビジョン、達成に向けて私たちが考えるべきことについてお伝えしました。

今回は、農業×SDGsをテーマに、農業との関わりと取り組み事例をご紹介したいと思います。

 

SDGs17の目標に広く関わる農業を切り口に、SDGsへの理解を深めていきましょう!

■SDGsと農業の関わり

 

SDGsは、以下の17つの目標で構成されています。

目標1. 貧困をなくそう

目標2. 飢餓をゼロに

目標3. すべての人に健康と福祉を

目標4. 質の高い教育をみんなに

目標5. ジェンダー平等を実現しよう

目標6. 安全な水とトイレを世界中に

目標7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに

目標8. 働きがいも 経済成長も

目標9. 産業と技術革新の基盤をつくろう

目標10. 人や国の不平等をなくそう

目標11. 住み続けられるまちづくりを

目標12. つくる責任 つかう責任

目標13. 気候変動に具体的な対策を

目標14. 海の豊かさを守ろう

目標15. 陸の豊かさも守ろう

目標16. 平和と公正をすべての人に

目標17. パートナーシップで目標を達成しよう

 

これらの目標は、先進国・途上国の区別なくほぼすべての国が対象となっており、全世界共通の目標となっています。

法的な拘束力はないものの、各産業においてもそれぞれの方法で持続可能な社会の実現に向けて取り組みを行っていくことが期待されています。

 

では、一次産業として私たち全員の生活に深く関わる農業とSDGsは、どのような関わりがあるのでしょうか?

 

・食糧の供給

農業は、食料を供給するという役割において、「目標2. 飢餓をゼロに」「目標3. すべての人に健康と福祉を」に欠かせない産業です。

飢餓を撲滅するためには、貧困層や脆弱な立場にある人々へ常に安全で栄養ある食料が供給される必要があります。

農業システムにより安定した供給を確立し、全ての人々へ適切に食料が分配される状態を保つことが、飢餓への直接的な対策となります。

 

・自然環境の保持

また、農業はそれ自体で自然環境を保持するという役割があります。

これは「目標13. 気候変動に具体的な対策を」「目標15.陸の豊かさを守ろう」に関わってきます。

一方で、必要以上に生産性を追い求めたり、消費者が見た目の良い商品ばかりを求めるようになると、食料廃棄物という形で自然環境へ負荷を与えてしまうことにもなります。
食料廃棄の問題は、飲食店や一般家庭だけでなく生産現場や流通現場でも起きています。「目標12. つくる責任 つかう責任」は、農業にも当てはまります。

 

・雇用の創出

農業には雇用を支える役割もあるため「目標8. 働きがいも 経済成長も」「目標9. 産業と技術革新の基盤をつくろう」と関わってきます。

世界には農業を主な生業としている国がまだ多く存在し、特に地方や途上国の雇用を支えています。

しかし日本では農業従事者の高齢化が著しく、また、参入障壁が高いため職業として農業を選びにくい状況になってしまっているという課題があります。
農業に関心を持つ若い世代を増やし、技術や経験値を伝えていくこと、経済的な安定と働きがいを与えるような産業として育てていくことが必要とされています。

 

 

■農業に関わる取り組み事例

ここからは、農業に関して私たちが見つけた、素敵な取り組み事例をご紹介します。

「SDGsへの取り組み」を必ずしも謳っていない事例もありますが、SDGsの思想につながり、サスティナブルな社会を創っていくことに貢献しているという観点で選ばさせていただいています。

 

・AI技術を用いた自動収野菜穫ロボット

inaho株式会社は、AI技術を用いた自動収野菜穫ロボットを開発し、農家に貸し出すサービスを提供しています。

収穫ロボットを無償でレンタルし、ロボットが収穫した量に応じてロボットの利用料を支払うという「RaaS」のビジネスモデルで、農家が抱える以下のような複数の課題解決に貢献しています。

  • 地方の労働者不足
  • 収穫期間に休みなく働く農家の人々の身体の負担
  • 高額な農機具に対するリスク

URL :https://inaho.co/

 

・農畜水産物の新たな流通支援プラットフォーム

プラネット・テーブル株式会社は、消費者の「欲しい」と生産者の「ある/作れる」を繋ぎ、農畜水産物の持続可能な生産を支援するためのプラットフォーム『SEND』を展開しています。

生産者向けには、獲れたての食材をすぐに発送するだけで、7,500軒のレストランと直接取引ができる販売プラットフォームを提供。出荷量は『SEND』側が全量買い取ってからレストランへ販売しているため、生産者にとって確実な収益となります。

消費者向けには、全国の生産者から新鮮な生鮮食材が届く配送プラットフォームを提供しています。

食材を産地から都市部に届けるだけでなく、都市部でのニーズを産地にフィードバックすることで、産地と都市の間にある食べ物の情報に対するギャップを解消しようとしています。

URL:https://send.farm/

 

・AIによる画像認識でイネ開花を報せてくれる自動システム

東京大学の二宮正士特任教授は、インドの研究チームと共に、AIによる画像認識技術でイネの品種改良を迅速に進めるためのプロジェクトを展開しています。

化学肥料や農薬を大量に投入することが前提の20世紀の農業は、環境負荷を増大させ、水資源を枯渇し、生物多様性や食の安全に負の影響を与えてきました。そのため、化学物質やエネルギー資源に依存せず、気候変動に迅速に対応する「持続可能な農業」の在り方が求められています。

インドは、急速な人口増加や経済発展により食糧需要の増大に直面しています。さらに近年、水供給が不安定になっているという課題があります。

そこで、少ない水でも育ち一定の収量を確保できるイネの育種が求められますが、従来の方法では品種改良に10年はかかってしまうそうです。

AIによる画像認識技術でイネ開花を報せてくれる自動システムを導入すれば、これまで目視で行っていた作業の手間を大幅に省力化することができます。

URL:https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/features/fsi023.html

 

・「Society5.0 農業・食品版」の実現とSDGsの関わり

農研機構は、「Society5.0 農業・食品版」という目指すべき新しい社会像を掲げ、科学技術によって農業・食品産業の発展とSDGsの達成に貢献することを発表しています。

6つの研究課題に重点的に取り組み、その代表的な成果をSDGsの目標別に報告しています。

農業に関するデータベースの活用やAI研究と現実の育種・生産・加工流通・消費の過程を融合することで、農業・食品産業に高い価値を創造していくための取り組みを行っています。

URL:https://www.naro.affrc.go.jp/project/socierty5-sdgs/index.html

 

・農業女子プロジェクト

農林水産省による農業女子プロジェクトは、女性農業者の"知恵"と企業の"技術・ノウハウ・アイデア"を結びつけ、新たな商品やサービスを創造していくためのプロジェクトです。

プロジェクトの趣旨に賛同した企業と女性農業者が協同で、新たな商品やサービス、情報等の開発を行っているそうです。

また、その成果を広く社会へ発信していくことで、食や農村風景を次世代につなぎ、未来の担い手を育むことを目指しています。

URL:https://nougyoujoshi.maff.go.jp/company_pj/development_list/

 

 

こうして事例を見てみると、IT技術によって様々な現場の課題を解決しながら、人と人との繋がりを作っていくような取り組みが持続可能な農業にとって必要なことなのだとわかります。

安心安全な食料がいつでも手に入るのは日本では当たり前のようなことに思えますが、それは農業に関わる人々の存在があってこそです。

特に日本では担い手の高齢化が深刻な農業。若い世代がこのような取り組みをに興味を持ち、農業の新たな一面を知っていくことで、未来の農業に貢献できることが生まれていくと思います。

 

今回は農業×SDGsについてご紹介しました。

次回は、「目標5. ジェンダー平等を実現しよう」に関わる、女性のエンパワーメントをテーマにお伝えする予定です。

お楽しみに!

 

 

真口 くるみ

経営企画室

北海道育ちの寒がり。大学卒業後に上京。
来るもの拒まず「できる」を増やす精神で、主にWeb系ベンチャー企業にて幅広い職種を経験。TsunagaruでもWebディレクターからサービス企画、広報など肩書き問わずに携わっています。
幼い頃から大の漫画好き、読書好きで1分の隙間時間も読み物必須。
そして、三度の飯よりモノが好き。美しいモノを創る人間が好き。
見た目で恋するタイプです。

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